FX通貨のユーロとECBの関係性!そもそも欧州中央銀行って何?

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ユーロとは切っても切れない関係にある欧州中央銀行(ECB)。ECBの動向一つで、為替レートが大きく変動することもしばしばあります。

では、そもそもECBとはどのようなものでしょうか?

またユーロとどのような関係にあるのでしょう。ここでは、ECBについて詳しく見ていきます。

1.ECBはユーロ圏における「銀行の中の銀行」

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「中央銀行」とは、銀行券(紙幣)を発行したり、国内に数多くある銀行に資金を貸したりする公共的な金融機関のこと。その役割から「銀行の銀行」呼ばれています。日本における中央銀行は、日本銀行ですね。

ヨーロッパの様々な国が加盟しているEUの場合、少し事情が異なります。EUの統一通貨であるユーロを使っている国は、19か国(2016年現在)です。

19か国はそれぞれが独立した国であるため、それらの国をとりまとめる銀行組織として、欧州中央銀行(ECB)がつくられました。ECBはユーロ圏全体の中央銀行というわけです。

2.ECBの目的とできること

ECBの最も重要な目的は、ユーロ圏においてインフレやデフレを抑制し、物価の安定を図ること。また、雇用の創出と経済成長の維持というEUの経済政策を支援するのも重要な役割です。

ECBは2つの目的遂行のために金融政策の方針を示し、それを受けて、ユーロ圏各国の中央銀行が政策を実行しています。

ECBの金融政策のひとつが、物価を安定させるために政策金利を決定すること。「物価の安定」とは、ユーロ圏の消費者物価指数の前年比伸び率が「2%より少し下」である状態を指します。なかなか微妙な言い回しですね。

民間銀行に貸し出す際の金利のことを「政策金利」といいます。政策金利を引き上げれば、民間の銀行に貸し出す際の金利があがるだけでなく、民間の銀行が会社などに貸し出す際の金利も上昇します。金利が上昇することで、物価の上昇が抑えられるのです。

つまり、ECBの金利上昇→民間の銀行の金利上昇→会社が支払う金利大→景気が下向き→物価は上昇しない、という流れです。

逆に、政策金利を引き下げると、ECBの金利下降→民間の銀行の金利下降→会社が支払う金利小→景気が上向き→物価は上昇する、となります。

また、ユーロ紙幣の発行や各種統計情報の収集も、ECBの重要な任務です。

3.ユーロとの関係

上述したとおり、ECBはユーロ圏全体の物価の安定のため、政策金利を上下させることができます。FX通貨のユーロも少なからず、政策金利の影響から免れることはできません。なぜなら、一般的に金利が上がれば通貨が買われ、下がれば売られる傾向にあるからです。

政策金利はECB理事会が決めています。理事会を構成しているメンバーはECB役員会の6名(総裁、副総裁、専務理事4名)と、ユーロ圏内の19人の中央銀行総裁。毎月上旬に政策金利が発表されるので、注意しておきましょう。

政策金利発表後に行われるECB総裁の定例記者会見での発言や、その他要人の発言も、ユーロの値動きに大きな影響を与える可能性があります。

ただし、政策金利の数字やECB総裁の定例記者会見での発言内容そのものよりも、事前の予想と比べてどうかというほうが大切です。例え悪い指数が出ても、事前の予想と同じであれば大きく変動することはありませんし、良い指数が出ても、事前の予想とかけ離れていると大きく変動します。

まとめ

以上、見てきたとおり、ユーロ圏の経済にとってECBは重要な役割を果たしています。ユーロの値動きを見極めるためにも、ECBが決定する政策金利には注意してください。

今後、EU加盟国の経済に、ギリシャ問題のような重大な問題が起きる可能性があるかもしれません。そのときには、ECBの役割はさらに大きくなるでしょう。

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