ギリシャ問題はEU・ユーロにどんな影響を与えた? FXトレーダー必見!

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2010年、2015年にギリシャで起こった一連の財政危機問題。ニュースなどでも頻繁に報道されたので、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?

ギリシャ問題はユーロ圏だけでなく、世界の経済やマーケットに大きな混乱を引き起こしました。

一体、ギリシャ問題とは何だったのか。EUやユーロにどんな影響を与えたのか。今回は、ギリシャ問題について詳しく見ていきましょう。

1.2010年のギリシャ危機

実は、ギリシャ問題、いわゆるギリシャ危機は2回ありました。

まずは、事の発端である2010年のギリシャ危機から見ていきましょう。

①ギリシャ危機の始まり

そもそもの発端は2009年10月、新政権になったことでした。新政権がいままでの財政を確認したところ、赤字額が発表してきた額の3倍以上だったことがわかったのです。これは、国家を危機的な状況に陥れるぐらいの赤字でした。

新政府は解決策として給与や年金を減らし、税金を上げることを発表します。すると怒った国民がストライキを起こし、まさに大混乱に陥ったのです。

ギリシャでの混乱は、世界にも大きな影響を及ぼしました。「ポルトガルやイタリア、アイルランド、スペインなど他のEU諸国も、じつは財政破綻しているのではないか?」「ギリシャがユーロを使っているため、今回の騒動がユーロ圏全体に悪影響を及ぼすのではないか?」と、世界中が疑いと不安のまなざしをEUに向けたのです。

しかも、EUはギリシャを援助するのか見捨てるのか、しばらく態度をはっきりさせませんでした。投資家は徐々に不安になり、結果ユーロを見捨てリスク回避に動きます。

②為替への影響

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ギリシャ危機は当然、為替にも影響を及ぼしました。まず、影響を受けたのはギリシャ国債です。格付け各社がギリシャ国債の格付けを引き下げ、その影響で国債は急落します。外国為替市場でもユーロは下落、世界各国の株価も下落しました。

この間「危機は収まるのではないか」という好意的な意見と、「収まらないのではないか」という悲観的な意見が入り交じり、マーケットはその都度、大きく動いています。

IMF(国際通貨基金)とEUを中心に、ギリシャへの金融支援が決まったのは2010年4月のこと。2010年5月と2012年2月に支援を行うかわりに、ギリシャには厳しい緊縮財政策が課され、IMFへの返済期限は2015年6月と設定されました。

しかし、このことが2015年のギリシャ危機を引き起こすことになるのです。

2.2015年のギリシャ危機

2012年の金融支援のおかげもあり、ギリシャは財政面で改善の兆しを見せていましたが、緊縮財政により国民の生活は苦しくなりました。国民の支持は、緊縮政策に反対する最大野党の急進左派連合(SYRIZA)に移り、2015年1月の総選挙で、急進左派連合のチプラス政権が誕生したのです。

このことが2015年ギリシャ危機の引き金になりました。EUは一層の緊縮策を求めましたが、チプラス政権は緊縮策の受け入れに否定的な立場を表明します。

2015年6月、IMFへの返済期限が近づいていましたが、ギリシャは返済できる状況ではありません。しかし、IMFは猶予期間を設けたり返済延期措置を行ったりはしないとしたため、ギリシャは緊縮財政策を受け入れるか否かについて、国民投票を実施しました。結果は、なんと反対多数

ここで、ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びますが、最終的にはギリシャが折れた形となりました。ギリシャが厳しい条件をのみ、3度目の金融支援を受けることになったのです。

2010年と同じように、外国為替市場は何か動きがある都度大きく動きましたが、金融支援の合意で、何とか大混乱には至らずに済んでいます。

まとめ

このように、ギリシャ問題はEUやユーロに大きな影響を与えました。現在、EUはシリアからの難民問題を抱えていて、ギリシャは難民流入ルートの最前線に位置します。またEUと対立するロシアに近いなど、ギリシャの地理的重要性は増すばかりです。

そこで、債務についても、ギリシャの改革状況によっては負担を軽減しようという動きが出てきました。それでも、ギリシャには大きな債務が残っているため、今後も危機が再発するおそれはあります

これからも、ギリシャ問題には注意を払いましょう。

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