永世中立国!スイスフランの特徴から解説。FXの通貨としてはどうなの

スイスは永世中立国。永世中立国とは、将来にわたって他国間の戦争には加わらないことを宣言し、他の国もそれを承認している国のことです。

永世中立国であることが、スイスフランにどう影響するのでしょうか? ここではスイスフランの特徴を見ていきましょう。

1.スイスフラン(CHF)は安定した通貨

スイスフランはCHFと表記され、スイスやその隣国のリヒテンシュタインで使われている公式通貨です。ヨーロッパの金融市場での取引量はユーロ、英ポンドに次いで第3位。

国際決済通貨(キーカレンシー)の一つになっているため、国際的に高い信頼を得ており、安定性も抜群です。その背景には、以下のようなことが挙げられます。

①強みとなる産業がある

スイスは観光業が盛んなうえに、時計、食品・飲料などの世界的な大企業があります。みなさんもご存じの世界的な時計ブランドが、スイスにはいくつもありますよね。

これは資源相場の動きに影響されない産業基盤を持っていること意味し、スイスフランの安定性につながっているのです。

②永世中立国を宣言している

スイスは永世中立国を宣言しており、その中立性を守るための強い軍隊も持っています。

そのため、他の国の戦争に巻き込まれる心配がないといえるでしょう。逆に他の国で有事が起こったときは、資金がスイスフランに流れる傾向があるので、注意しておきましょう。

2.金利が低いのでスワップポイントは狙えな

スイスはゼロ金利を続けるなど、金利が低い国として有名です。そのためFXではスワップ金利を狙っての取引はできません。スイスフランを使うなら「キャリートレード」がよいでしょう。

金利の低い通貨を借りてきて、より金利の高い通貨に換えて運用する。これがキャリートレードとよばれる取引です。

スイスフランを調達して売り、より金利の高い通貨を買って運用することで、2国間の金利差を利益として得るわけですね。

3.金との連動性が高い

2014年に行われた国民投票で、スイス中央銀行の金保有引き上げが否決されました。

しかし、スイスは昔から金を多く保有しており、スイス=金といった印象が根強くあるため、しばしばスイスフランは金相場に連動して動きます。世界で戦争やテロが発生すると、金とスイスフランがともに上昇する傾向にあるので、注意しましょう。

4.スイスフランに影響を与える経済指標

スイスフランに影響を与える経済指標には次のようなものがあります。

①SNB(スイス中央銀行)政策金利発表

年4回(3月、6月、9月、12月)発表されるスイス中央銀行の政策金利。スイスフランは金利が低く、日本と同じ様にマイナス金利になることもあります。

通常、金利が引き上げられるとその国の通貨は買われ、引き下げられると売られるという傾向が見られますが、2015年1月15日に起きた「スイスフラン・ショック」のときだけは例外でした。

SNBは2011年以来、為替相場において1ユーロ=1.20スイスフランまでという対ユーロの上限を設定していましたが、この日に上限の撤廃を表明。金利も-1.25%に引き下げられています。

対ユーロの上限撤廃は金融市場に大きなインパクトを与え、金利の引き下げにもかかわらず、スイスフランは大きく買われて急激なスイスフラン高となりました。

②消費者物価指数(CPI)

小売・サービス分野における販売価格を調査し、数値化したもの。インフレの動向を探るための指標ですね。

事前の予想値と比べてどうなっているかが重要で、予想値よりも良ければスイスフランは買われ、予想値よりも悪ければ売られやすくなります。

③KOF先行指数

KOF先行指数はスイスの経済研究所が発表している経済指数のこと。6〜9ヶ月先の経済動向を先読みします。

こちらも事前の予想値と実際の指数との比較が重要で、予想値よりも高いほどスイスフランは買われるのです。

まとめ

スイスフラン・ショックのような例外を除き、スイスフランは安定した通貨。世界からの信頼度が高いのも特徴です。

ただし、金利は低いため、FXではスワップ金利で利益を得るのは難しいでしょう。キャリートレードを行う際の、調達通貨として利用することをおすすめします。

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